波浪日報

ふるさとは、夏


 明日は大寒。
 ここしばらく寒さが緩んだ関東も、今夜あたりはだいぶ冷え込んでいる。

 そんな時にまったく正反対の季節、夏休みのお話を読んだ。

「ふるさとは、夏」芝田 勝茂 著 パロル舎

 著者の芝田さんは石川県羽咋市出身。
 子どもたちのサマーキャンプをする活動を長く続けてきた経験を活かして描かれた物語だそうだ。

 東京在住の小学4年生の男の子が、父親の郷里で過ごした夏休みにさまざまな経験をして(もちろん不思議な冒険もあり)逞しく成長する、という夏休み推薦図書のシールが貼られそうな物語。
 でも、設定はよくあるストーリーでも、中身は全然ありきたりではない。
 変な神様がいっぱい出てくるし、小林 敏也さんの描く挿絵が素晴らしいし、何より会話が全部能登(?)の方言で書かれているのが、すごくいい雰囲気を醸し出している。

 近年、金沢方面在住のお友だちに大変お世話になっているから、書かれている方言のイントネーションも、金沢弁に似ていてなんとなくわかるし、羽咋市は一度通りかかった程度だけれど、こんな(↓)印象に残る風景を見たところでもある。



 ・・・ああ、願わくばずっと、本の中の夏休みに逃避していたい!(切実)
2006年01月19日(木) No.267 (本)

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