波浪日報

山の霧


 日をまたがっての移動はちょっと遠距離。
 謎のレストラン「元祖日の丸軒」を出て都内を抜け、関越に乗る。
 金曜日の早朝から動きっぱなしで、かなり眠そうな上司と上里のパーリングエリアで運転を交代。
 長野方面への高速はガラ空きだったが、さすがに他人様の車(しかもベンツ)で何かあっては大変なので、長距離トラックの後ろについて車間距離を取り、スピードを抑えてゆっくり走った。
 軽井沢の出口付近から霧が濃くなり、オレンジ色のフォグランプに照らされた深夜の高速は幻想的な景色で綺麗だったが、やはり視界が不安定でちょっと怖い。高速を降りたところで、ふたたび上司と運転を交代してもらった。

 碓氷バイパスは濃霧。
 霧の山道を走っていると、遠い昔、学生時代に信州霧が峰のそのまた奥にある山小屋で、夏休みの度にアルバイトをしていた頃の記憶が甦った。

 すぐ前を歩いている人の背中が見えなくなるほどの濃霧。
 霧の流れの隙間にある不思議な空間。
 街育ちの身としては、怖いけれど幻想的で、わくわくするような経験だった。

 ・・・

 一夜明けて、爽やかな晴天。
 散りかけの山桜の花びらが舞い、新緑が輝き、仕事さえなければ最高なんだけれど、夕刻までみっちり仕事をして、帰りは一人新幹線で首都圏に戻った。
 もう少し長くなると覚悟して出かけた出張だったが、27時間後に同じ改札口に戻ってきたことになる。
 ちょうどバイトが終わった娘と落ち合って、食事を済ませてから帰宅。 
 
2005年05月14日(土) No.80 (雑記)

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